演劇学校・シラバス

それぞれのクラスは不定期で開催されます。「受講や見学を予約したい」「次回開催が決まったら案内を送って欲しい」などのご要望は、school@dcpop.orgまでメールにてお問い合わせ下さい。

Contents

演劇論クラス

これらのクラスは、俳優やスタッフなど演劇の作り手だけでなく、一般の観客や演劇ファンなど、どなたでもご参加頂けます。

◎戯曲を読む会
声に出して読みながら「ここが面白い!」「ここが良い!」と戯曲をとことん楽しみつつ、シーンの意味や背景を読解していきます。谷賢一戯曲を著者自身がレクチャーするものの他に、古今東西の名作戯曲も扱います。(時間・回数は扱う戯曲に合わせて変わります)

◎戯曲の書き方講座
戯曲はどのようにして成り立っているのか、どう書けばいいのか? 谷賢一が理論と実践から築き上げた戯曲の書き方を講義します。参加者には戯曲の構造分析してもらう他、希望者には実際に短い場面を執筆して頂き、谷賢一がアドバイスします。(4時間×3回)

◎演出論入門~演出とは何か~
演出とは何か、演出家とはどういう仕事をするのか? 日本とイギリスの大学で学んだ演出論の基礎を入門者向けに噛み砕いてお伝えします。実際の現場や稽古場で役立つノウハウの紹介や、ダメ出し・稽古の仕方についてのご相談も受け付けます。(4時間×1回)

◎演劇史入門
演劇は常に社会や文明の変化に影響され、時代に合わせて変遷してきました。ギリシャ悲劇からシェイクスピア、近代演劇まで、戯曲や演出・上演形態がどのように変化してきたか、時代ごとの代表作を紹介しつつ振り返る入門者向けの演劇史講義です。(4時間×1回)

演技クラス・初心者&未経験者向け

これらのクラスは、演技を始めたばかりの入門者や高校・大学の演劇部員などの他、演技を体験してみたい観客や一般の方もご参加頂けます。

◎演技クラスA「台詞を読んでみよう」
台詞を読むのは楽しい。「上手に読む」必要はありません。大事なのは役や設定について「しっかり読み取り、想像すること」。そして相手に「きちんと伝えること」。発声の仕組みや基礎についても学びながら、楽しく・正しく台詞を読む講座です。(4時間×1回)

使用テキスト:シェイクスピア作『ロミオとジュリエット』『マクベス』、谷賢一作『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』『福島三部作・第一部 1961年:夜に昇る太陽』『従軍中のウィトゲンシュタイン』ほか

◎演技クラスB「動いてみよう」
シアターゲームってご存知ですか? 簡単なゲームやエクササイズを通じてウォーミングアップをしたり、演技に必要な身体性を学ぶ方法です。演技は言葉だけでなく身体を使うもの。軽く身体を動かして遊びながら、演技の基礎について学びましょう。(4時間×1回)

◎演技クラスC「演じてみよう」
演技クラスA・Bを経験した方向けのクラスです。さぁ、声と身体を使って、さっそくワンシーン作ってみましょう。何度も稽古してシーンを作り上げる中で役作りやシーンの立ち上げ方について学ぶ、初心者・未経験者向け演技クラスの実践編です。(4時間×2回)

使用テキスト:シェイクスピア作『ロミオとジュリエット』『マクベス』、谷賢一作『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』『福島三部作・第一部 1961年:夜に昇る太陽』『従軍中のウィトゲンシュタイン』ほか

演技クラス・経験者向け

これらのクラスは、プロ、あるいはプロを目指す俳優など、演技経験のある方を対象としています。未経験の方は上記「演技クラス・初心者&未経験者向け」を受講して下さい。

◎演技クラス1「演技のための身体、リラックスと集中・反応」
演技のすべては準備から始まります。特に「リラックスと集中」の状態を手に入れて、言葉や出来事に反応できる身体を準備することが重要です。スタニスラフスキーやマイズナー、アクターズスタジオの方法論をアレンジしてお伝えする講座です。(4時間×3回)

使用テキスト:谷賢一作『福島三部作・第二部 1986年:メビウスの輪』七景

◎演技クラス2「目的と行動、相手を動かす技術」
俳優が正しく強く「その場にいる」ためには、戯曲を分析し、目的と行動を取り出すことが必要です。台詞とは自分の役を説明するためにあるのではなく、相手を動かすために使うことで強化されます。会話劇の根幹となる技術を学ぶ講座です。(4時間×3回)

使用テキスト:デヴィッド・オーバーン作『プルーフ/証明』一幕一場

◎演技クラス3「テキストの立体化、身体的行動の方法」
心と身体は繋がっています。そして感情を動かすためには、身体と行動を用いることが有効です。後期スタニスラフスキーのメソッド「身体的行動の方法」を通じて、役の動機や思考・性格を立体化させ、強い感情を引き出すメソッドをお伝えします。(4時間×3回)

使用テキスト:テネシー・ウィリアムズ作『欲望という名の電車』二場

◎演技クラス・大原研二「テクニックだけのワークショップ」
本番で演じる上でやらなくてはいけないこと(台詞・動き・演出・段取りなど)は、自分を縛るものではなく、むしろ自由と可能性を教えてくれるヒントです。不自由を自由に変えるためのテクニックを学び、実践力を手に入れるワークショップです。(4時間×3回)

使用テキスト:岸田國士『屋上庭園』

◎演技クラス・東谷英人「語りを武器にするワークショップ」
「語る」ことは会話劇の最大の武器です。台詞をうまく武器にすれば、相手役を動かすことはもちろん、客席や劇場空間にまで作用できます。語りの技術を研ぎ澄ませて、台詞を自らの武器とすることにフォーカスした実践的なワークショップです。(4時間×3回)

使用テキスト:川名幸宏『BLACK OUT』(一部抜粋)

◎演技クラス・補講「シーンスタディ」
既存の戯曲の名場面を取り上げて稽古を繰り返し、シーンを作り上げる中で、演技クラス1~3の内容を深めつつ、実践的なテクニックを学んでいきます。演技クラス1~3を受講した方のみご参加頂ける特別クラスです。参加希望の方は劇団までお問い合わせ下さい。

演技クラス・上級者向け

これらのクラスは、上記「演技クラス・経験者向け」にご参加された方の中から、講師の推薦があった方のみご参加頂けます。

◎演技クラス・上級者向け「芝居を一本、作ってみる/上演してみる」
既存の戯曲を丸ごと一本取り上げ、キャスティングして稽古し、作り上げ、最終的に上演することで、芝居作りの本当の楽しさや難しさを学んでいきます。参加費はチケット代や支援者からの寄付で賄うため、無料です。(6時間×30回程度)

◎演技クラス・上級者向け「定例ワークショップ」
魅力的な俳優や向上心の高い俳優だけを集めて行う、クローズドの定例ワークショップです。近況報告をかねてワークショップや交流、情報交換を行い、最新の技術や情報をシェアすると同時に、演劇でつながるコミュニティを構築します。(不定期)

演技クラス・特別編

これらのクラスは、基本的にどなたでもご参加頂けますが、不定期・特別開催です。その都度ご案内します。

◎絶対楽しいエチュード講座
エチュード(即興演技)の簡単で楽しいやり方を教えます。苦手意識のある人でも絶対にできて、必ず楽しいエチュード理論。意志と行動・対話などの概念について触れ、演劇の成り立ちや会話劇の仕組みについても学ぶことができます。(4時間×1回)

◎演劇合宿 創作から上演まで
2019年に岡山、2020年に大阪で開催し、人気を博したワークショップです。谷賢一指導・監修の元、参加者全員で短編作品をイチから創作し、配役・稽古もした上で、最終的に有観客で上演します。(稽古5日間・本番2日間)

◎個人授業、その他特別授業
その他、個別の問題に対応するため、個人授業あるいは特別授業などを開催することもございます。お問い合わせ下さい。

その他(課外授業/放課後)

どなたでもご参加頂けます。

◎教科書の作成
最終的には、すべてのクラス/講座の内容をまとめた教科書の作成を目指します。

◎演劇サロン
参加者同士で演劇の話題や質問・相談など出し合い、話し合うサロンです。俳優やスタッフなど作り手の方だけでなく、観客や演劇ファンの方々もご参加できます。

◎演劇BAR
演劇の話題を提供する演劇BARです。劇団主宰・谷賢一が皆様の話し相手を務め、劇団の名物オカマ・塚越健一がシェフおよびママを務めます。