ラジオドラマ『空の悪魔』配信

「もし東京に空襲が来たら」という空想に基づき、岸田國士が1933年に書いたラジオドラマ。実際に東京に空襲の来る10年前である。クレプシードラ社提供による最先端の空間音響技術を用いて、立体的な音像で収録しました。

東京、山手の時計商・酒井欽蔵は、空襲が来るとされる夜、灯火管制の中でも手仕事を続けている。ふてくれたように寝ていた息子・鉄蔵は父親と「戦争の意義」に関する口論を交わした後、毒ガス班として出動していくが……。

鉄蔵  文明人なら文明人らしい戦争をしたらよささうなもんぢやないか。抵抗力のない女子供を、空の上からおどかすなんて、全く、強盗か野蛮人の仕業だよ。

欽蔵  戦争が好きだとか嫌ひだとか云つてみたところではじまらねえ。だからよ。どうしても戦争をしなけれやならんと云ふんなら、勝つよりほかに道はあるめえ。

『空の悪魔』より

Contents

音像確認用ダイジェスト

「空間音響」を感じるため、イヤホンまたはヘッドフォンでのご視聴をおすすめします。イヤホンまたはヘッドフォンで聞くと、音像が立体的に聞こえます。

スタッフ

作:岸田國士、演出:谷賢一

音響・編集:佐藤こうじ(Sugar Sound)、空間音響技術 Clepseadra(クレプシードラ)、製作:DULL-COLORED POP

Web(クレプシードラ): https://clepseadra.com/
Web(空間音響技術”Re:Sense”): https://resense.site/

出演

立体音響収録のため、セットも用意し立ち位置もつけ、台詞もすべて覚えて稽古しました。

鉄蔵:阿久津京介、欽蔵:東谷英人、美代:倉橋愛実(以上DULL-COLORED POP)、いく:石田迪子、加代:原田理央(柿喰う客)、庄市:荒川大三朗

石井泉、石川湖太朗(サルメカンパニー)、伊藤麗、越前屋由隆、小野耀大、小幡貴史、勝沼優、刈屋佑梨、函波窓(ヒノカサの虜)、國崎史人、齊藤由佳、椎名一浩、田中リュウ、服部大成、ふじおあつや、古河耕史、間瀬英正、松戸デイモン、溝渕俊介、宮部大駿、渡辺菜花、クラウドファンディング「ガヤで出演できますコース」の皆様

視聴方法

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